こんにちは、大石(@se_o_chan)です。
2023年3月15日に開催されたJAWS-UG 朝会 #43に「5分でまとめるAWSマイグレーション」というタイトルで登壇しました。
JAWS-UG 朝会とは
おおよそ月に一度開催されているJAWS-UG(AWSユーザグループ)支部の1つです。朝7:30~9:00にかけて開催されているのが特徴で、仕事が始まる前から刺激を受けてその一日をブーストさせることが出来ます!
トピックに制限はなく、AWSに関する様々なテーマのLTを視聴できます。
LT資料
今回のLT資料はこちらです。
資料の補足
発表時間が短く、詳細に説明しきれなかった部分を少し補足したいと思います。
Assessフェーズを支援するサービスとしてAWS ADSを紹介したのですが、 厳密にはAssessフェーズで実施するのは「そもそもAWSマイグレーションすることが企業にとっての解決策になりえるのか」「マイグレーションで達成したい目的は何か」という超上流工程の検討です。IT部門の現場レベルだけで決定できる話ではなく、IT担当役員(CTO)やユーザ部門の責任者、既存のインフラ・アプリのリーダーなどあらゆる関係者との協議が必要です。
本来AWS ADSは次のMobilizeフェーズの入り口に位置付けられるサービスにするのが最適なのですが、5分という短い時間なので分かりやすさを優先させてしまいました・・・LTを聞いた方、資料を見た方、すみません。
次にMobilizeフェーズです。最適な移行パスを決定する(≒移行戦略を立てる)ために、Migration Hub Strategy Recommendationsを紹介しましたが、実プロジェクトにおいて「Strategy RecommendationsでRefactoringを推奨されたから、それで進めよう!」なんて安直に決める現場は無いと思います。
移行パスを決めることは、移行後のアーキテクチャを決めることとほぼ同義です。アーキテクチャによって移行後の運用負荷や拡張性・柔軟性が大きく変わってきます。各々のアーキテクチャのメリット/デメリットを正確に把握し、Assessフェーズで定めた目的を達成するために最適な移行パスは何か、を慎重に判断する必要があります。Migration Hub Strategy Recommendationsはあくまでその判断を行う1つの参考情報にすぎません。
最後にMigrate & Modernizeフェーズです。Migration Hub Refactor Spacesを上手く説明できなかったので、ここで補足します。
参考情報として紹介しているクラスメソッドさんのブログに書かれていますが、Refacor Spacesは「プロキシ」のような役割を持ちます。API Gateway、Network load balancer、Transit Gatewayなどの既存サービスを組み合わせて新旧環境への柔軟なルーティングを実現します。
(出典:AWS News Blog)
これによりサーバ上で実装していたモノリスなアーキテクチャを、LamdbaやECS/EKSで実現したマイクロサービスアーキテクチャへ段階的に切り替えることが出来ます。
まとめ
当日は私の他にも、DHCPやENAといったネットワーク寄りのLTや、Athenaに関するクイズ形式LT、Systems Manager+Step Functionsによる自動化事例など幅広いテーマがありました。
私自身、社外のイベントで登壇するの初めてだったので短い時間とはいえ少し緊張しましたが、「何をアウトプットしよう?」と考えている時間も楽しく、良い経験になりました。
(実は当初「Twitter APIとStep Functionsを使ったBotを作ってみた」というタイトルでLTしようと思っていたのですが、Twitter APIが有料化になり断念したのはココだけのお話・・・)
また次の機会に登壇していこうと思います!